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別府社長の手帖24
「蚊に刺されて」
文章 別府倫太郎 2015年6月2日更新
実はつい最近、蚊に刺されてしまいました。
ぼくの体質は蚊に刺されると異常に腫れてしまう体質で
はたまた刺された所が瞼だったので、
ぼくは何とも言えない急な変化を感じました。
誰でも蚊に刺されたとわかる腫れ方・・・
落ち込むというよりも、うっと体が耐えるようなそんな感じ。
それがどういう風でどういった気持ちだったか、
そうではなく、泥沼を通っているようなそんな感じ。
ぼくはすっかり、その感覚を忘れていました。
前はそればかりを感じて、そのことばかりを考えました。
しかし、ぼくはそのことを忘れていたのです。
そして、蚊に刺されてまたぼくは思い出しました。
日に日に治っていくような、腫れていくような、
目に見える事実にぼくは気づかされました。
そして、それは瞼というからだの一部分の話しではなく、
自分という存在へと繋がって行ったのです。
ぼくは様々なことを考えました。
突っ走ってきたもの、置いてきたもの・・・
ぼくの中に自分はいないような気がしてきたのです。
ぼくは善いことだけでは成り立たないということを痛感しました。
ネットというあくまでも幻想のなかに居るようで
居ない僕自身に疑問を感じたのです。
ぼくは「自分探し」という言葉は嫌いで自分勝手なものだと
思いますが、自分という存在を感じ、
固く自らを信じなければならないと思いました。
自信というよりも、自らを事実を書かなければならないと思いました。
真実を書いていても、それは真実ではありません。
全ては変わり続ける事実なのだと思います。
だから、ぼくはしばらく旅に出ようと思うのです。
なので、別府新聞は休みます。
ぼくは新たな書きかたを見つけたいと思います。
ぼくが弱くて、自分で立てもしないこと、
無知なことは十分、知っていますが
ぼくはそんな自分を捨てきれません。
それらを守るために、しばらく考えたいと思います。
この期間の中、色々と移り変わりながらも、
本当にありがとうございました。
また、形を変えて別府新聞は出るとなぜか思っています。
別府倫太郎