別府社長の手帖21

「ライフ・イズ・ビューティフル」



文章 別府倫太郎 2015年3月5日更新



「ライフ・イズ・ビューティフル」という映画を最近、見た。

テレビで放映されていたので、録画して見ていたのだ。

ビーグル犬のはなと一緒に見たその映画というか

一つの物語は、とてもその時の空気が含まれていて

今のぼくが求めていたものだった。

何もかもを含めたようなそんな存在がそのまま表れている。

その「存在」の仕方、作る姿勢がぼくはとても強く感じられたのだ。

ぼくもそれで2回ほど泣いてしまっていた。

そこに移されているものが全て自分に関係のあるもののような

気がして、それが僕の中に強く突き刺さったのだ。

ぼくはもちろん、その時代に生きているわけでもないのだけれど

その苦しみや空しさがそのまま感じられた。

ユーモアを含んだ、その含みの中にある、苦しみや空しさ。

それらが自分にうまってきたのだった。

そして、それはきっと大切なことだともぼくは思っていた。

そこに来る苦しみや空しさという「事実」さえあれば

それに何かしら気づくことが出来る。

何も関係のないことでも、そこに一つの存在さえあればいいのである。

それによって考えたり、感じたり。

その繰り返しでいいのだと思った。

そして、またそれはいつかは必ず来ること。

結局、そのタイミングまで「待つ」ことが大事なのだろう。

ぼくはその一つの物語、一つの事実から何かをこくこくと

教わっていたのであった。









ライフイズビューティフル




























(第21回「ライフ・イズ・ビューティフル」終わり)







別府社長の手帖いままでのタイトル

第1回「そこに居る光」2013-7-21更新

第2回「今を得るだけでは得られないもの」2013-7-28更新

第3回「生きるって何?死って何?病気とは何?」2013-8-7更新

第4回「見えないところに本質がある」2013-9-22更新

第5回「ボーっとすること」2014-9-22更新

第6回「カメラのこと」2014-5-31更新

第7回「ペロペロ、ソフトクリーム」2014-5-31更新

第8回「みそ汁、するする」2014-6-16更新

第9回「限界とぼく」2014-7-5更新

第10回「息子のまなざし」2014-7-13更新

第11回「分からないことの存在」2014-9-17更新

第12回「聞くと書く」2014-9-19更新

第13回「いじめという意見」2014-9-19更新

第14回「小さな火のなかで」2014-9-30更新

第15回「一番目の事実」2014-10-2更新

第16回「毎週金曜日」2015-1-30更新

第17回「ひきこもり計画」2015-2-6更新

第18回「寒ブリと焼き芋」2015-2-13更新

第19回「倫太郎のゆめ」2015-2-20更新

第20回「原稿一枚分の詩」2015-2-27更新

第21回「ライフ・イズ・ビューティフル」2015-3-6更新

第22回「体の反応」2015-3-20更新

第23回「石とぼく」2015-3-27更新

第24回「蚊に刺されて」2015-6-2更新

第25回「最後に」2015-8-9更新




別府新聞ホームへ戻る