いつもそこに居るぼくのじいちゃん。

冬は大好きな韓ドラを見て、

春は田んぼの準備をしだす。

夏は、ずっと外に出て土を触っている。

その繰り返しを少しでも

ここ別府新聞で伝えていきたいと

思うのが「じいちゃん通信」。

何も伝わらなくても、

きっと、そこには何かが残るはず。











「代かき」


2015年5月22日










田打ち、田かき、代かき。

その過程を順に追っていくように田んぼの作業は進みます。

田打ちは、水を張る前に土をほぐすこと。

田かきは、水を張ってから土を耕すこと。

代かきは、田植えの直前にさらに細かくすること。








今、5月26日の田植えを目の前にして、

「代かき」は行われています。

容赦なく、迫ってくる

稲の育ちを認識しながら、

もくもくと作業をしていくのです。

いつにどのくらい育つかを、先に見込んで

毎日、毎日、田んぼの中にじいちゃんは居ます。

田植えを後にすることも、

先にすることも、できません。

だからこそ、順序よく仕事を進めなければなりません。








なめらかに土を整え、田植えというその日を待っているのです。











頭の中に構図を浮かべ、そのことを最終的には動いて進める。

じいちゃんのトラクターの進み方は、

無駄なく均等に土を耕します。








きれいな、鏡のような田んぼ。

そこに写るのは、じいちゃんとトラクターと

そして、稲が育っていくその「時」なのです。






(じいちゃん通信3 代かき 終わり)






じいちゃん通信 いままでのタイトル

その1「土詰め」 2015-4-23更新

その2「すじ蒔き」 2015-5-1更新

その3「代かき」 2015-5-22更新


別府新聞ホームへ戻る