第4回 「ぼくのまなざし」


「ぼくのまなざし」では、その名のとおり

まなざしから覗いた、その先にある「世界」を紹介していきます。


写真・詩 別府倫太郎
















「視点」


一つのものを一つの所で

反射するものを

見つめて

その姿を見つめて

離れたと思ったら

その背中が見つめて

こんにちは、とも、

また会う時までとも、

そのものは言う

語らないから

ぼくは見つめる

光の角度と共に

ぼくの目がそこに向く

その土壌から

そのものを見つめていく

背中を、後ろを

反射するものを

気になって、

僕自身がそのものに残って、

何かを置いていく

考えを、

その視点を置いていく

いつまでも会いたくなる

自分自身

ぼくは思うことができる

そのものを見て、

全身を傾けることはできる

だからこそ、

ぼくは行く

必要はないけれど、

ぼくは求めている

その存在を

その後ろ姿を

その温かさを

それが、その情景が

ぼくには写っていた











詩を書いて、写真を撮った人

別府倫太郎 プロフィール




別府新聞社 社長

2002年12月5日 生誕

2012年 愛機 nikon FM2を友達から貰う

それから、FM2で、ひっそりと写真を

撮りつづけ、現在にいたる。

特にテーマは無いが、歩いていて

「眼が合ったもの」を撮っている。






(第4回「視点」終わり)



ファインダーをのぞいたら いままでのタイトル

第1回 「倫太郎の世界」

第2回 「せかい」

第3回 「かわいい言葉」

第4回 「視点」




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