第一回 「すきまの絵」


別府倫太郎(11)





「自分とペンさえあれば、どこでも絵が描ける。アトリエになれる。」

別府新聞は、そんな思いを胸に、ここ、「どこでもアトリエ」で、

アートにかかわる人たちを取材し、発掘していきます。




第一回の「どこでもアトリエ」は、別府新聞社長の別府倫太郎。

別府が、昔から描いている絵の不思議さ、面白さ、

その世界をお楽しみください。



絵・文 別府倫太郎










僕は病室で、ペンをとりはじめた。

それは「どこでもアトリエ」の始まりだった。





「すきまの絵」作成の過程 15コマ 



白紙の紙にどんどん黒い線を書きこんでいきます。







そして、ここから「色」を足していきます。









これで完成。最後にサインを書きます。

































「何を描いているの?」とよく聞かれる。

だけど、僕自身もいったい、何を描いているのか分からない。

多分、「理由」が分からないのは、「あたま」で描いているのではなくて、

「自分の魂」で描いているから、わからないのだろう。

この絵が表しているのは、理由とか議論とかの「あたま」ではなくて「自分の魂」なのだ。




別府倫太郎









































この絵を見ていて、思ったことがある。

それは、この絵は「すきま」を

表現している絵なんだということ。

見た目は「ぎっしりと隙間なく」描いているから、

「すきま」だなんて「矛盾」だと思うだろう。

だけど、その「矛盾」こそ「真実」なのだ。

そして、その「すきま」も「真実」。

ちょっと、怠けたり、外れたりしているところに

ふっと「真実」みたいなものがある。

そういうことをこの絵は僕自身に教えてくれた。




別府倫太郎




















画家・別府新聞社長

別府倫太郎 プロフィール




2002年12月5日 生誕

小さい頃から、「マンダラ」みたいな絵を描いていた。

2013年 病気のため、入院する。

その入院したときに、水彩ペンにて、今回の絵を描き始めた。

それから、人にあげたのは3作、自分が持っているのは3作。

今も、思いついたときに描いている。








(どこでもアトリエ 第一回 終わり)



どこでもアトリエ いままでのタイトル

第一回 「すきまの絵」 2014-1-10更新

第二回 「自分の時間の使いかた」 2014-2-8更新





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